サインについて
2016/7/28
建物の中でサインは、利用者を導く「標識」であるのと同時に、その建物「らしさ」を決める重要な要素です。
例えば、サインに使う字体(フォント)を変えるだけでも、ずいぶん印象が違ったものになりますし、配色も、
標識として目立たせると同時に、周囲の雰囲気になじむようにしなければなりません。
このように、建物の重要な要素であるにもかかわらず、工事の終盤の混沌とした時期に詳細を決めなければ
ならないため、いつも「もっとこうすれば良かった」と反省します。
7月末で竣工する「アザレア幼児園」では、出来るだけ良いもの作りたいと思い、詳細を詰めていきました。
外壁の館名サインは、虹の七色を使い、配置もアーチ状にしています。
玄関前の館名サインは、ジョリパット仕上げにした丸柱に取り付け、来客者を迎い入れる感じを出すようにしています。
館内案内は、シンプルで分かりやすい配色とするよう心掛けました。
階数表示は、防火扉を利用して、グラフィカルな表現としています。
保育室のクラス名サインのイラストは、単純な図形状のものにして、園児たちに親しまれるものにするよう考えました。
これはサインではありませんが、外部の時計の文字盤を、カラフルなものにしています。
このように、それぞれに想いを込めた分だけ、今回は良いものが出来たのではないかと思います。
この建物で、園児たちには、いろいろな豊かな体験をしてもらいたいと願っています。
設計部2課 大坪