「百」を以て「一」を知る
2016/11/14
ふと街路樹に目をやると変わりつつある葉の彩りに季節の移り目を感じます。
季節の変わり目は何かと、体調を崩しやすいといわれていますが、私も二週間程病に伏し会社を休んでおりました。
ご迷惑をおかけいたしました。
社会に出て早一年と半年が経ち、建築漬けの日々を送っていますが、昨今の悩みといえば、
プライベートにおいて建築の話題ばかりしており、オンオフの切替がおざなりになっているということです。
そこで気分かえて話題作りの為に山口まで行ってきました。
この旅で特に印象的だったのが日本屈指の鍾乳洞、秋芳洞の100枚皿です。
石灰分が淵に沈積し、長い歳月を経て皿の様な姿を作り出すそうです。
実は500枚を超えるとか…
現代に至るまで人の手が加わることなくその風景を自然発生的な状態のままで
保ち続けているものは多くはないと思います。
人々はしばしば自然界にあるものからヒントを得て、物作りに応用しますが
決して人の手で作り得ない自然だからこそ、そこから学ぶことも多いのだとこの旅を通して感じました..
さて、私は100枚皿から何を学んだのでしょうか…
カタチに残らない経験の記憶がこれからの設計で体現できる日が楽しみです。
設計部1課 本永