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船旅 -二日目-

2013/11/5

10月15日、目が覚めると金沢まで2時間の距離まで来ていました。

前日と違ってどんよりとした曇り空です。金沢港に入るとタグボートが近づいてきて、飛鳥Ⅱを波止場まで連れて行ってくれます。

 

港の正面の町並みの中には石川県庁舎が一際高く建っています。

波止場では、このクルーズの乗船客を迎える歓迎式典が開かれました。

金沢市役所や北陸信用金庫の関係者の方が出迎えてくださって、その式典の様子を船のデッキから拝見していました。

式典が終わると各自希望するオプショナルツアーに出発です。

私の目的地は、合掌造りで有名な飛騨高山の白川郷です。

途中、白山スーパー林道(有料道路)を通るころから雨が降り出し、白川郷に着くころには雨も本降りとなり、傘をさしての観光となりました。

合掌造りの家も一軒しか見られず、郷の様子も全部を見ることはできませんでした。見学したのは浄土真宗の古刹である合掌造りの明禅寺郷土館でしたが、一年中炊いている囲炉裏の煙のせいか、家の中は黒光りの柱や梁、床で構成されいて、墨の香りがするのが印象的でした。

合掌造りとは、地元の落葉樹を丸太のまま、又は縦に割り裂いたものを用い、柱に貫きを通して楔を打ち、縄で縛った構造で屋根は茅葺です。

一見して、弱そうに見えますが、風や雪に耐える力学的構造にかなうといわれています。

白川郷を見た後、近くにある五箇山相蔵集落を観光し、雨が降り続く中、バスは港への帰路を急ぎました。

港では、飛鳥Ⅱの出港を祝う式典が開かれ、雨の中、ペンライトを振って見送ってくれました。船が港を出るころから台風26号の影響か、次第に波が高くなり船体も揺れるようになりました。

 

二日目の夕食は和食で、食事は十分に堪能しましたが、揺れがひどくなってきたせいか酔い止めの薬をもらっていた方もいました。

夜が更けるとともに波風が強くなり、マジックショーもやりづらそうで、普通に歩くのも困難になり手すりにつかまって廊下を歩きました。

揺れの強さに転ぶ人もいましたが不思議に恐怖はありません。

 

むしろ貴重な経験をしているようで楽しんでいました。ベッドの中では、端を掴んでいないと揺れで落っこちそうになり、夜中に何度も目を覚ましました。

設計部 松島

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