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多田和之常務

2017/8/18

昭和51年入社以来41年間一貫して匠建築研究所に尽くして頂きました多田和之常務が、8月17日63歳の若さでご逝去されました。寡黙で功を語らず、いつもニコニコされていた多田常務は「ダメ、出来ん、もうムリ・・」と言われながらも、翌日にはキチンと図面が出来上がっている仕事ぶりに、幾度となく会社の危機的状況を救って頂きました。

多田常務は、本当に綺麗で隅々まで行き届いた立派な図面を書かれる方でした。今はコンピューターが綺麗な図面を書く時代になってしまいましたが、昭和の頃の手書きの時代は、多田常務が描かれる図面は本当に惚れ惚れする程美しく、端正の整った建物をいくつも生み出して頂きました。我が社を代表する建物の中でも伝習館高や三井高校、柳川の柳南中学校、甘木小学校などの教育施設をはじめ、庁舎建物、文化施設、高齢者福祉施設、幼稚園など枚挙にいとまがありませんが、どれも後世に残るすばらしい建物には、多田常務の魂が宿っているように思います。

また仕事を通して沢山の後輩たちも育てて頂きました。まだまだ一緒に仕事を続けていきたかったのですが、あまりにも早い別れに残念でなりません。実務として一緒に建物を作っていくことは出来なくなりましたが、これからも心の中で話しかければ多田常務もきっと返事を返してくれることと思っています。これからも図面の中や、建物のどこかで我々を見守っていてください。哀惜の念に堪えませんが、多田和之常務のご冥福を心よりお祈り申し上げます

 

平成29年8月18日

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