地名の由来
2018/6/29
私が住んでいる福岡市南区塩原は、西鉄大橋駅(最近特急も停まるようになりました)やJR竹下駅に近く、
また、南区役所・南市民センターなどの公共施設が近くにあり、日赤通りから少し入れば閑静な住宅街で、
とても住みやすい場所です。
その塩原には、塩原中央公園という大きな公園があります。
アプローチには綺麗な花々が植えられ、広場では、晴れた休日となると、小さな子供を連れた家族連れなどで
賑わいます。
その公園の片隅に、石碑が建っています。
「潮煮塚碑」と書かれたその石碑の裏へ廻ってみると...
昔は、この辺りまで潮が来ていて、潮を焼いたところであることから、ここの地名が「塩原」であるということが
書かれています。しかし、市内にお住まいの方はご存知だと思いますが、ここは海岸から全く離れた場所にあり、
海辺であったとする痕跡が残っていません。
地図をよく見ると、「汐原」が海に面したように書かれています。(その他、簑島(=美野島)、住吉など
今も残っている地名が書いてあります。)
これは、鎌倉時代に画かれた博多古図の絵馬の写しとのことで、この頃は、現在ある福岡のまちの多くは
海の中だったようです。
今住んでいる場所がかつて海のそばで、地名がそんな昔から存在することに、何か不思議な感じがします。
技術監理部 大坪