室内の熱的環境
2014/7/1
現在、梅雨の真っ最中、蒸し暑い日々が続いています。
この間、デパートで、ジャパニーズ・トラディショナル・ハンディ・エア・コンディショナーを見つけたので購入しました。
さて、室内の熱的環境は、温度・湿度・風速・輻射熱の4つの要素が相互に関連して決まります。
夏季では、温度が25~28℃、湿度が55~65℃が快適とされています。
風速は、1m/s増すと、体感温度が1℃下がると言われています。うちわや扇子、扇風機を使ったりするのは、
この効果によるものです。また、我々が建物を設計する際、建物内にどのように風の道を通すかは大切なことです。
輻射熱とは、コンクリートが日中太陽光の熱を蓄熱し、それが夜間放熱されるというような熱のことで、至るところ
コンクリートやアスファルトで舗装している都市部では、この輻射熱の作用が無視できません。
しかし、これは、建築だけでコントロールするというのには限界があり、地域や都市レベルで考える必要があります。
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これらの要素を直接調整することの他に、風鈴を吊るして音で涼を感じる、また、インテリアを寒色系にするなど、
室内を快適にする方法はさまざまあります。熱中症にならない程度に、いろいろ工夫して、これからの暑い夏を
過ごしていきたいものです。
設計部 大坪