神を訪ね上洛
2018/8/31
お盆休みに上洛。
なぜこの灼熱の中、わざわざ選んで京都に赴くか・・・
その目的は↓
「下鴨納涼古本まつり」
森見登美彦作の小説『夜は短し歩けよ乙女』でも知られ、下鴨神社の糺の森で開催される古本市です。
1万冊を超える児童書から、漫画、史書、洋書、映画のパンフレットまで合計80万冊以上が軒を連ねるように並びます。老若男女さまざまな人たちが貪るように古本を漁り、本の虫と呼ぶに相応しく本の在るテントへ集っています。
日本では『付喪神(九十九神)』という精霊がいると古くからいわれています。
長い年月を経た依代に宿る精霊のことで、室町時代から新しい技術等の普及により古くなったものが捨てられやすくなり、そういった傾向を防ぐためこの九十九神が厄災をもたらすため現れるそうです。
逆に百年を超えて大事にされたものには付喪神が宿り恩を返すともいわれています。
この古本市に並ぶ本にも何柱かの神が宿っているのだろうか・・・そんなことを考えながら私は神様を探すように本を漁っていました。(本を買う気はない。)
結果として古本は一切購入しませんでしたがこの風情を楽しむべく、また来年もこの蒸すような暑さの京都を訪れたいと思える旅行となりました。
設計部 本永